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Flashback ONE v2 - 液晶画面を見ずにシャッターを切る -

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  写 真に関しては、ずっと一貫してフィルム写真のような感じの写りにしたいと考えてきた。 前 回の更新から少し日が空いてしまった。インスタグラムには日々写真を上げているが、やはりブログという場所でしか吐き出せない写真への思考や熱量というものがある。 最 近、とある撮影スタイルに猛烈に没頭している。いわゆる「スクリーンレスカメラ」――液晶画面を見ず、構図も色味もその場では確認せずにシャッターを切り続けるスタイルだ。デジカメでありながら、撮った瞬間にプレビューが見えない。露出が合っているかも、ピントが狙い通りかも分からない。一見するとただの「不便」でしかないこの挙動に、今さらながら強く惹かれている。 液 晶画面を覗き込み、一コマ撮っては拡大してクオリティをチェックする作業。それは現代のデジタル撮影において当たり前の光景だが、どこか作業的で「デジタル臭さ」を助長している気もしていた。画面を見ずにファインダー(あるいは感覚)だけで世界を切り取るとき、そこには「現像するまで結果が分からない」という、あのフィルムカメラ特有の緊張感と偶然性が蘇る。 思 えば、僕が「フィルム写真のような写り」や、デジタル特有の硬さを削ぎ落とした質感にこだわり始めた原点を辿ると、一つのレンズに行き着く。 コ ダックの「ベス単(ベストポケット・コダック)」だ。 あ の100年以上前の単葉レンズが作り出す、中央から溢れ出すような柔らかい光の滲み、周辺に向けて滑らかに崩れていく独自の空気感。初めてベス単で撮られた写真を目にしたとき、強烈な衝撃を受けたことを覚えている。解像度やカリカリのシャープさとは真逆にある、「光と空気をそのまま閉じ込めたような写り」。あの描写に魅せられた瞬間こそが、僕の写真体験における決定的な原点だった。 ベス単って何?って思われた方は検索してみてください。   但 し、フィルムっぽいと言うのは、決して全てがソフトフォーカスのような甘い描写という訳ではない。デジタルへ移行する直前まで、各メーカーはフィルムでいかに精密緻密な描写ができるかをしのぎ削って競っていたのだから。 例 えるなら、真空管アンプの音を「古いラジオのような柔らかく甘い音」と一言で表現してしまうようなものだ。上質なソースを通せば、真空管アンプが...